夜空に恋するわたしたち ~素直になれたら~
辺りを見回すと 拓馬も明斗もいない。


あれ…?


明斗はともかく、なんでアキナの彼氏の拓馬がいないんだろ…?


「ねぇ、拓馬は? 来てないの?」



「えぇ~? しらなぁ~い
それより 響華も呑みなょ。 ほらぁ」


アキナに話してもまともな返事は返ってこない。


それどころか、私に度の強い酒をすすめてきた。


「ちょっと いい加減にしなよっ!
彼氏が居ないのこんな所 来んなよっ!!」


私が怒鳴ると 個室の中が一気に―シン とした。


ただ ガチャガチャとスピーカーから 流れてくる音だけが響く。



しばらくして、


「そんな キレんなよ 響華ぁ。 せっかく久しぶりに会ったんだから。」



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