夜空に恋するわたしたち ~素直になれたら~
わたしは自分に呆れながら漫喫を出た。



あたりはだいぶ薄暗くなり 少しは涼しくなっていた。





普段、誰かと一緒ならきっとこの前 またどこかに遊びに行くのだろうけど 今は一人、 特にすることも やりたいこともない。




ハァ…… めんどいけど帰るか




わたしは駅の方に足を進めた。





電車に乗り、あまり 混んでいない車両を探す。


4、5分してからやっと座れる場所を見つけた。





フぅ― ……




体が ダルい…


なんかひたすらに疲れてる。


きっと 猛暑の中、ずっと動き回ってたらだろうな…


熱射病にならなかったのが奇跡みたい。





「フぅ~ι」


わたしは本日2度目の深いため息をついて、少し固い電車の椅子に寄りかかった。



―~♪#~―



不意に軽快な音楽が携帯からながれた。





メールだ…。



相手は、明斗。






明斗… 七宮明斗(ななみや あきと)。




わたしと同い年で いつも明るいお調子者。
もちろん、コイツも バカ。


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