儲かりまッか!?
「すごいですね…」


「え?」


「たった3ヶ月ですけど、西野さんが大変そうだったり疲れてるところとか見たことないです。
すごい業績もあげてるし…。薄々すごい方なんだろうなぁとは思ってたんですけど、ほんとにすごい方だったんですね!」


思わず力説!
西野さんは私の勢いにびっくりした顔をした。


「…ぷ。薄々て…」



え?もしかして笑ってる?


斜め後ろから見る西野さんは少し肩をふるわせて、くっくっくっと笑ってる。




「ヘンなヤツ」



ちらっとこっちをみたときの顔が


いままで見たことないような笑顔で



不覚にも少しドキドキしてしまった…




「着いたで」

エレベータが開く。


わたしはあわてて、いつもの仏頂面に戻ってしまった西野さんのあとを追って降りた。



< 12 / 50 >

この作品をシェア

pagetop