儲かりまッか!?
「た〜〜…」


「大丈夫か、小澤」

「はい〜…なんとか…」



てか西野さんの声がすぐ頭の上から聞こえてきたような…



「!!!!」




暗闇に目が慣れてきて、すぐ目の前にあったのは…

西野さんのカオ。



仰向けに倒れたわたしと、覆い被さるようになってる西野さん。



心臓の音すら聞こえそうな
そんなキョリ。



時間が完全に止まって。




お互い見つめあったまま。



ふっと西野さんのカオが近づいて…



あ、キス、される…?





そう思った瞬間。
電気がぱっとついた。




「あれ〜まだおったんですかぁ」

樽山さんののんびりした声が聞こえてあわててお互いカラダを離す。


「すいませんね〜、もうおらん思って電気消しちゃって〜」



「あ、もうおれらも帰るんで!」
「そそそそうなんです!すいません!」


ばたばたと帰り支度を始める私と西野さん。



なんだったんだろ…今の…

キス、とか、私の勘違いだもんね!?


勘違いだとしても…私今絶対カオ赤いし〜〜〜!



ちらっと西野さんのほうを見てみると、
あれ?
西野さんもカオ赤い…?



なんだか今日も眠れない予感です………



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