儲かりまッか!?
「新人だからこそや。他のやつらは信用できん。
たとえ村田や渋川でも、な…」


そんな、部長や課長まで怪しいなんて…



「ここ半年くらいや。うちの企画が次々とライバル会社に先取りされとる。
主要な取引先も…。
スパイがおるんは内偵で確実にわかっとる、ただ誰かがわからん」


「…心当たりはあるんですか?」


「…ぶっちゃけな、ある。そこで、そいつらの下について動向を探ってほしいねん」


「だれなんですか!?」



社長はしばらく黙って、わたしと高田くんの顔を見つめた。
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