俺様先輩と私
心愛は絶望のような顔をしていた
俺があんな顔にさせた
後悔の波が押し寄せる
「……せ…ん…輩……」
泣きながら俺を呼ぶ
心愛を取り戻しにここへ来たのに自分で突き放してしまった
もう二度と心愛は戻って来ないだろう
後悔ばかりだった
俺はいてもたってもいられずその場を後にした
世界が急にモノクロになった気がした
心愛がいるだけで世界の色が変わる気がする
それほど俺は心愛を愛し
大事な存在になっていた
無くしてから気付く
彼女の大切さだ