俺様先輩と私



「じゅっ潤兄!?何でいんの?」


「バイト変えたから」



「心愛が自分のこと責めてた。私がいるから先輩は辞めたんだって………」



そう言われて罪悪感が襲う


「心愛……元気か?」


ふと聞いてみた



「はっきり言ってボロボロです。実くんは心愛の傷をえぐるように心に入ろうとするし、

無理して笑うし、

辛いのに泣かないんですよ」



仁菜ちゃんが悲しそうに笑いながら応えた



「……光、心愛に言ってくれないか?」


「何を?」


「“ごめん”って」



色々迷惑をかけてしまった


それに今はきっと見ていられないほど酷くボロボロなんだろう



そうさせてしまったのは俺のせいだから


“ごめん”



その一言が言いたい



けど光は


「嫌!自分で言いな!馬鹿兄貴!!」



俺をけなすだけけなして仁菜ちゃんの手をひき光達は席についた














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