俺様先輩と私
「洗った皿は拭いてこの皿とその皿はこっちで……」
先輩は丁寧に教えてくれた
「先輩ありがとうございます」
私はただお礼をしたつもりだった
「お前なんで俺が先輩だと?」
「あ、いや、その……実は先輩と同じ学校の者でして……」
なんとなく先輩と呼んだらダメな雰囲気だった
「俺のこと知ってるんだ」
「先輩は有名ですし……」
そう言うと少し悲しそうな顔をした
「ハァ……女ってめんどくせぇ」
ボソっと呟いた