俺様先輩と私



「先輩……」


先輩は無言で着ていたブレザーを私に着せた


「俺の玩具……勝手に遊ばないでくれる?」


そう呟いて


あっという間に数人の男は地面に寝ていた



凄い………



「大丈夫か?」


「平……気です」



先輩は小さくため息をつき


「めんどくせぇ」



私の心の傷口に塩を塗った


「すいません……迷惑かけてしまって……」


居ても経ってもいられずその場から走り去った


分かってる


分かってたはずなのに


私は先輩の女避けの道具


それだけなのに


何処かで違う言葉をくれるんじゃないかなって思ってた



馬鹿みたい












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