白虎連合Ⅱ








「は…?」






伸ばした手は宙を掻き、無意味なものとなる。




彼等は目の前から居なくなって。









「嘘やろ?」










違う、居なくなったんじゃない。




川に飛び込んだんや。









「くっそ…!!!」








急いで橋から川を覗き込み、目を凝らして彼等を探す。



この橋から川まで、結構な高さがある。

水深は深いけど落ちたら無事ではいられないはず。







「どこやねん!!!」







どれだけ見ても見つからない。

確かに川に落ちた音がしたのに。









それでも彼等を見つけることは出来なかった。











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