白虎連合Ⅱ







一向に止まる気配のない乱闘。

私達の声が聞こえない隊員達。







諦め、という言葉が頭の中でグルグルと回る。







そうや、もう放っておいたらいい。

うちらが何言っても聞かへんねんから。







こんな奴ら、もう…




















「お前等ええ加減にせぇやぁあぁあああ!!!!!!」











低い声なのに、圧倒される叫び。




その声の主と私は端と端にいるのに、完全に届いて。













「英寿くん、」


「え?なんで…」


「とにかく命令や…皆手離せ」











一瞬、本当に一瞬で。



あんなに乱闘していた隊員達が静まり返る。










やっぱり、総長には叶わない。











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