白虎連合Ⅱ
車のスピードはどんどん加速し、英寿くんに向かっていく。
しかも逆光で目を細めるしか出来ない。
勿論、英寿くんも動けなくて。
『大切なもの、守れるか守れないかは貴方次第』
ほぼ無意識に、私は走り出す。
大切なもの、私次第なら。
守るに決まってるやん。
「英寿くん!!!」
「ゆっ―…?!」
ジャンプし、英寿くんの脇腹に足を食い込ませる。
そしてそのまま力を入れて蹴り飛ばした。
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