白虎連合Ⅱ
英寿くんが倒れ込んだと同時に、私の体は宙に浮く。
一瞬で地面に叩き付けられ、なんとも言えない衝撃が走った。
「…―ゆい?」
雄大くんが走ってくるのが見える。
遠くで龍は固まって動けなくて。
少し視界を変えると、ワゴン車が止まっていた。
「つじ、さ…」
運転席にいる青い顔をしたのはやっぱり辻さん。
ざまぁみろ。
白虎連合は体張ってでも上の人間を守るねん。
標的を潰せなくて残念やったね。
No.3をなめんなよ。
「………………」
力なく笑い、そこで意識が途切れた…―。
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