白虎連合Ⅱ
「ゆいさーん…!!!」
「はいはい」
ギュッと抱き締められて、龍の背中をポンポンと叩く。
ズズッと鼻水を啜る音が聞こえてきて、もう片手で頭を撫でてあげた。
心配させちゃったな。
「龍、男の子やろ」
「男以前に…人間っす」
「そうじゃなかったら怖いわ」
「ゆいさーん…」
「あー、はいはい」
スリスリと頬を擦り寄せる龍は、本当に犬みたい。
可愛い、可愛いけど。
「龍くん」
「はい」
「重いんですけど」
「…ずみまぜん」
「謝る前に退こか」
擦り寄る力が半端なくて、再びベッドに横たわる状態。
いいから早く退いて欲しい。
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