白虎連合Ⅱ
「次俺から質問していい?」
「なんすか?」
「お前がそんな風になったんって俺のせい?」
少しだけ茶色くなったりんごを再び口に含む。
ちら、と横目で寿を見ると明らかに落ち込んでいて。
「変わったって?」
「全体的に冷めてるっていうか、白虎幹部ってことに驚きを感じる」
「今更かい」
「なかなか言うタイミング無かったんや」
そういえば、寿と再会してからバタバタしてたっけ。
自分の過去の事いうのも嫌やけど、しゃーないな。
一応離れてても兄なわけやし。
「ちょっと連れと喧嘩してね」
「ほぉ」
「んでまぁ、うちも荒れちゃって」
「ほぉ?」
「英寿くんと雄大くんに白虎連合に入らんかって言われて今に至る」
「話、飛び飛びやな」
寿は絵里を知ってるし。
キレて殺しに行きそうやから、これぐらいで許して下さい。
.