白虎連合Ⅱ






結局もう一つパイプ椅子を用意し、一段落。

頭にタンコブを作った二人はちゃんと並んで座って。



最初っからこうすればよかったな。







「あ、それ俺読みたかった漫画やねん」


「自分で買えばいいっすやん」


「ええやん、ちょっと貸せや」


「ちょっ…!!!離せや!!!」


「ちょっとだけやって!!!」







もしかすると案外この二人は仲良いかもしれない。

なんて言ったら怒られそうやし止めとくけど。







「ふー…」







そんな二人を横目で見ながら窓を開けて、タバコに火をつける。

病室でタバコなんて英寿くんの事言えへんけど。



ま、いっか。







「ゆいさーん!!!なんすか!!!この人!!!」


「男のくせにいちいち泣き言言うなや」


「ほな俺の漫画返せや!!!」






やっぱり仲良い?よな


なんかジャイアンとスネ夫みたい。







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