白虎連合Ⅱ






「うちこういうの苦手やねんけど」


「大丈夫大丈夫!!!」







所変わって、今は紫織の家。

豪華な台所には生チョコを作る材料が沢山置かれていて。



ちなみに私の家じゃないのは、勝手に龍達が来るかもしれないから。







「にしても、何度来ても紫織の家大きいなぁ」


「ん?普通普通」


「普通の家にお手伝いさんが来るかい」






紫織の家は、俗にいうお金持ち。

なんとなく気付いている人もいると思うけど、雄大くんもね。

ベンツ持ってるし。



、じゃなくて。







「ほらチョコ刻んでー」


「別に溶かすねんから刻まんでも…」


「早くチョコ刻んでー」


「あ、すみません」







視界の端で包丁が光っているのが見えて、大人しくチョコを刻む。



まだ十七才やし、死にたくないしね。







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