白虎連合Ⅱ

｢黒澤くんっ、チョコあげるー｣


｢どーも｣





廊下を歩いていると、ヤンキー軍団にギャル軍団がチョコをあげているのが見えた。

その中で悠介も貰っていて。







｢あっ、ゆいちゃんおはよっ｣


｢凄いな、チョコの数｣


｢気のせい、気のせい｣







いやいや。

両手いっぱい持ってるのに気のせいですか。



あっ、てかうちもチョコあるんやった。







｢うちもあげる、はい｣


｢うっそマジで？！｣


｢マジで｣







特攻服の下に入れておいたチョコをゴソゴソと取り出し、悠介に手渡す。

渡された悠介は、めちゃくちゃ笑顔で。



そんなに喜んで貰ったら嬉しいわな。






｢ほなね｣


｢ありがとーっ｣







手を振って教室に入る。

ギャルの視線痛いけど、もう喧嘩は嫌やからね。







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