白虎連合Ⅱ
絶対わざとや、コイツ。
まぁ、でも好きにしたらいいんちゃう。
それに龍は簡単にケータイとか教えへん人やし。
私が他の男と喋っただけでもキレたりするねんで?
そんな龍が、
「いいっすよ」
笑顔でケータイを取り出した。
私はその光景を、ただ目を見開いて見ていて。
けどそんな私に気付かず、二人はアドレス交換をしていた。
「ありがとーっ、また連絡するな!!!」
「待ってます」
「あ、ゆい」
「なに」
龍から離れ、二人の様子を見ていた私に近付く。
その表情は笑顔から真顔へ。
「お前の幸せ、潰すから」
誰にも聞こえない声で、囁かれた。
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