白虎連合Ⅱ
それだけ告げると、絵里は私から離れギャル軍団の元へ戻ろうとする。
けど、それはさせない。
「潰したら、今度こそお前潰すぞ」
パシッと絵里の腕を掴んで、笑顔で答える。
端から見ると、仲のいい友達。
内面は友達でもなんでもない。
「あ?」
「それに潰したいなら正面でぶつかってこいや」
「なっ…!!!」
「典型的な子供やな」
そう告げ、絵里の腕から手を離す。
そして背を向け、歩き出した。
「龍、行くで」
「はい」
振り向く、なんてことはしない。
ここにいたら自分を抑えられなくなるから。
絵里が不適に笑っていたのを知らずに。
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