白虎連合Ⅱ
「あ、てかさ」
「ん?」
「ありがとうな、こないだ助言くれて」
「ああ、いいよいいよ」
『ヒントは、ゆいちゃんが握ってる』
あの言葉で"ghost"事件の犯人が分かったようなもの。
悠介の助言がなかったら、今も犯人探しているかもしれないし。
「ゆいちゃんさ、」
「なに?」
「なんで俺の事探ろうとせんの?」
不思議そうに聞かれ、私も頭を傾げる。
なんでって、聞かれても。
そりゃ、
「いつか悠介から言ってくれるかなって思って」
「………………」
「そりゃ悠介が、うちと同じ環境にいるの分かるし」
「うん」
「今はそれでいいやん」
そう言うと私は再び煙を吐いて。
空に吸い込まれる煙をのんびり見ていた。
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