白虎連合Ⅱ
近すぎて分からなかった龍に対する気持ち。
隣に龍がいることが当たり前になっていた。
だから気付かなかったのかもしれない。
だって、こんな気持ち初めて。
もしかしたら、私は、
「りゅ、」
「絵里ちゃんがね、ゆいさんの心配してたんすよ」
「…え?」
気付き始めた私の心が一瞬で止まる。
なんで、絵里?
「ずっと俺相談受けてたんすけど、絵里ちゃんって良い人っすね」
「……ちが、」
「中学からの親友なんですって?」
「やめ、」
「ずっと仲良くしてあげて下さいね」
絵里の話なんて、今せんでいいやん。
なんでそんなに嬉しそうに話すん?
してあげて下さいって、何?
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