白虎連合Ⅱ







「―…離せや!!!」


「ゆいさん?」






ドンッ!!!と龍を押して、無理矢理離れる。



意味が分からない、と云った表情の龍。

私はそれを冷めた目で見つめた。








心が、真っ黒。








「戻る」


「ちょっ…!!!ゆいさん?!」


「付いてくんな」







振り向かず、スタスタと歩き出す。

後ろから龍が追いかけてくるけど、顔も見たくない。



泣きそう。








「ゆい?大丈夫?」


「大丈夫」







走って迎えに来てくれた紫織に作り笑顔を見せる。

龍は後ろで気まずそうにしていて。












「ちょ、降りなヤバいっすよ!!!」








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