白虎連合Ⅱ






ふと遠くから蓮の声が聞こえ、視線を変える。

その瞬間、私は目を見開いて。








視線の先には絵里。

けど、その絵里は。








「なにしてんの…?」








私の大切なバイクに跨っていた。









「ちょっ!!!降りろや!!!」


「そんな怒らんでもー」


「絵里!!!!!」


「分かったって」







急いでバイクまで走り、絵里に降りるように叫ぶ。

それに対し、渋々絵里はバイクから降りようとして。









ガリッ…!!!









「あ、」









ブーツのヒールがバイクを擦る。

鈍い音と共に目に入ったのは、








大きな傷。









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