白虎連合Ⅱ
師弟の絆
龍が私を睨む。
絵里は龍の後ろで笑っている。
私はただ、涙を流すことしか出来なくて。
「そんな、傷?」
笑えないのに、何故か笑ってしまう。
このバイクは英寿くんから貰った大切なバイク。
私の為に手を真っ黒にしながら組み立ててくれて。
世界にただ一つのバイクなのに。
「違っ、あの」
「龍にはそんな傷にしか見えへんねんな」
「すみま、」
「一生そこにいとけ、二度と顔を見せんな」
涙を拭うことなく、冷たく言い放つ。
龍には、失望した。
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