白虎連合Ⅱ







手を離して背を向ける。


龍はただ呆然としていて。








「絵里、うちは命令されてるから手出せへんけど」


「……………」


「次に話し掛けたときは、殺すから」







悔しそうな絵里を睨み付け、木刀を喉元に押し付ける。

恐怖で青ざめた絵里はカタカタ震えて。








「蓮、もういいよ」


「はい」


「ほなうち帰るわ」







傷が付いたバイクに跨り、発進する。







龍とすれ違ったけど、一切私は顔を見なくて。












とにかく、一人になりたい。








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