白虎連合Ⅱ
私から離れた龍と目が合う。
その目はとても切なくて。
胸がギュッとなった。
「さっき、キスした事は一旦忘れて貰っていいすか?」
「あ、」
「え?」
「いや、なんでも」
そういえば龍にさっきキスされたっけ。
バタバタしてて忘れてた。
でも、忘れてっていうなら忘れよ。
うちも頭混乱して爆発しそうになるし。
「俺、」
「ん?」
「すげー独占欲強いし、すげーゆいさんの事好きなんです」
「うん」
「家族だっていないし、ゆいさんが傍にいてくれなきゃ死んでしまいます」
「うん」
「こんな俺、嫌いになりました…?」
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