白虎連合Ⅱ
「あれ?英寿くん一個も投げてないやん」
ふと英寿くんを見ると、袋の中はパンパン。
すると私の言葉が聞こえたのか、英寿くんは妖しく笑って。
笑っ、て…?
「ゆい投げるけ?」
「いや、別に、」
「雄大」
「あいよーっ」
「ちょっ…ちょっ!!!」
「うわっ!!!なんすか二人共!!!」
英寿くんが雄大くんに合図をしたと思うと、二人のバイクが寄ってくる。
こっちはぶつからないように右によけていって。
事故るから!!!
まじで事故るから!!!
「なんやねんって!!!」
「二人共下りろ」
「「はい?」」
結局道の端で強制的に止まらされたと思うと降りろ宣言。
大人しく降りると雄大くんはそのままで、英寿くんは龍のバイクの運転席に。
嫌な予感がするんすけど。
「ゆい、ケツ乗れ」
…まじですか。
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