白虎連合Ⅱ







嫌い?

嫌いなわけないやん。




独占欲強いのも知ってるし、寂しがり屋ってことも知ってる。




そんなの分かってたはずなのに。









『一生そこにいとけ、二度と顔見せんな』









大切で、大事な龍に放った言葉。



いくら取り乱したとしても酷すぎる。

全部私が悪いのに。








「俺、やっぱり重いすよね」


「重くないよ」


「え?」


「重くない」







ギュッと龍を更に強く抱き締めて、背中を撫でる。

私も涙を一粒流して、









「突き放して、ごめん」









小さな声で、呟いた。








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