白虎連合Ⅱ
seasonⅤ
「なんやお前、これは」
「すみません」
「ほんでこれを直せと?ふざけてんのか」
「すみません」
黒のダウンを羽織った英寿くんに怒られつつ、とにかく頭を下げる。
溜め息が聞こえ、なんとか許して貰ったけど。
ちなみにここは私の家の庭兼バイク置き場。
小さいけど、そこそこ広さはあって。
「チッ、着替えと道具持ってこい」
「はい」
「後タオル」
「ただいまっ」
一旦汚れてもいい服に着替えて、英寿くんは再びバイクの前に座り込む。
カチャカチャと直す作業が行われ、私はそれを真横で見ていた。
今日も天気良くてよかったな。
「何をどうしたらこうなんねん」
「いやー、あはは」
「アホ」
まさか絵里にやられました、なんて言われへんしね。
そんなん言ったら英寿くんが暴走モードなっちゃう。
内緒が一番。
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