白虎連合Ⅱ







倉庫の中はザワザワと騒がしい。




遠くでは龍が親衛隊と酒を飲んでて、蓮と紫織は楽しそうに食事をしている。

他の族も個々に楽しんでいて。








「なぁ英寿くん」


「あ?」








タバコを吸いながらプレゼントを弄る英寿くんに声を掛ける。

私は私で、天井を見上げたままで。








「うち、少しは英寿くんに近づけたかな?」









周りにはたくさん人がいるのに、何も聞こえない。








「当たり前やろ、俺の一番大事な後輩やねんから」


「本間に?」


「あぁ、」


「うちにとっても一番大事な総長やで」


「うるせぇ」






大事な後輩。

これ以上のほめ言葉はない。





胸がいっぱいになりそう。







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