白虎連合Ⅱ






「初めて会った時の事覚えてる?」


「自殺しようとした時やろ?」


「ちゃうわ!!!」






あれは断じて自殺しようとしていない。

ただ単に帰り道が分からなかっただけやからね。







「あの時英寿くんに助けて貰って、凄く嬉しかった」


「……………」


「人を信じられなくなって、一番初めに信じられたたのは英寿くんやし」


「……………」


「喧嘩を教えて貰ったのも、バイクの乗り方教えて貰ったのも、全部英寿くん」







過去を振り返れば、必ずそこには英寿くんの背中がある。



白虎連合総長と刺繍された背中が。









「今までありがとう、これからもよろしくね」









こうやって、表情が出せるようになったのも。






英寿くんのお陰。








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