白虎連合Ⅱ
「もう、それ以上何も言うな」
私の感謝の言葉を伝えた途端、英寿くんはそう言い放つ。
そして私の体に腕を回し、背後から肩に顔を埋めた。
「泣いてる?」
「…うっせ」
涙混じりの言葉が耳に届く。
黒い髪が私の明るい髪と混じり合って。
英寿くんは懐かしくなり泣いたと思ってた。
私の感謝の言葉を聞いて泣いたんだって。
本当の理由は、全然違うのに。
「ゆい、」
「ん?」
「お前を白虎に誘ったこと、誇りに思うわ」
私は今日と云う日を。
絶対忘れない。
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