白虎連合Ⅱ
「あれ?英寿泣いてんのけ?」
「見んな」
「雄大くんお帰り、」
「ただいまー」
何やら紙袋を持ってきた雄大くんは私の隣に座り、英寿くんを茶化す。
余計に英寿くんは私の肩に顔を埋めたけど。
なんで紙袋?
「なに持ってきたん?それ」
「後で分かるわ」
「ふーん?」
わしゃわしゃと髪を撫でられ、頭を傾げる。
そんな私を見ながら雄大くんは切なそうに笑って。
なんか今日は二人共変なの。
いつもなら雄大くん、お酒飲んでベロベロやのに。
「ゆい」
「なに?」
「英寿が落ち着いたら皆集合させて」
「う、うん」
「ほんでそれまで俺にも抱き締めさせて」
「はい?」
何故か私は背中は英寿くん、前は雄大くんに抱き締められて。
端から見れば謎の光景。
なんなんや?一体。
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