白虎連合Ⅱ








必死に止めていた涙が流れる。

その涙はポタポタと床に染み込んでいって。







英寿くんが総長を辞める。

ずっと見ていた背中が遠くなる。








誰でもいい、誰でもいいから。








嘘だと言って。












「俺は今までお前に背中を預けてきた」


「、」


「今度はお前が誰かに背中を預けろ」









優しく抱き締められて、英寿くんの肩に顔を埋める。







香水の香りや、SevenStarsの匂い。

いつもは大好きな香りなのに。









今日は大嫌い。








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