白虎連合Ⅱ
協力してあげる、そう言おうとした時だった。
あの頃が蘇る。
もし私が協力して紫織と仲が悪くなったら?
絵里の二の舞になったらどうする?
蓮が私の事が好きだということは絶対有り得ない。
けど、怖い。
私の女友達は紫織だけ。
過去も、現在も受け入れてくれた友達なのに。
「ゆい?」
「え?」
「なんかボーっとしてたっ」
「あぁ、ごめん」
正気に戻る為にタバコに火を付け、白い息を吐く。
同じように紫織もタバコを吸って。
落ちつけ、私。
「でも…あたし頑張る!!!」
「え?」
「だからゆいも応援してなっ」
そう言って紫織はニッコリ笑って。
もしかした私の考えていた事が分かったのかもしれない。
だから協力じゃなく、応援って言ってくれたのかも。
私は小さく頷いた。
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