白虎連合Ⅱ







「そういえば、ゆいって好きな人とかおらんの?」


「好きな人?おるよ?」


「マジで?!誰?!」






落ち着いてきたときに、いきなりの質問。

私が返事した瞬間に紫織は身を乗り出して。



え?なに?






「英寿くんやろ、雄大くんに…後龍っ」


「はい?」


「んー、まぁ白虎連合の皆は好きかな」


「そういう好きちゃうわ!!!」


「え?違うん?」







頭を傾ける私とは正反対に、紫織は大きくため息を吐く。

私はただ意味が分からないまま。







「あのね、ゆいちゃん」


「はい」


「あたしが蓮くんを好きなように、恋愛感情で誰が好きか聞いてるんですけど」


「恋愛感情…」


「そう、恋愛感情」






恋愛感情って言われてもなぁ…。

今までそういうのないし。



っていうか、恋ってわからん。







逆に恋愛感情ってどんなん?って感じ。









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