白虎連合Ⅱ
花火が全て無くなると、まったりタイム。
紫織は蓮と二人で話していて、龍は雄大さんと何故か戦っていた。
指導って言った方がいいんかな?
ちなみに私は英寿くんと並んで座り、空を見上げている。
「なんか時間経って欲しくないなー」
「なんで?」
「楽しいし、ずっとこのままでいたい」
「せやな、」
ポケットからタバコを出し、英寿くんはそれを食わえる。
火を付けたタバコは暗闇に吸い込まれていって。
やっぱり彼にはSevenStarsが似合う。
「なんかあれやな、お前やっぱり変わった」
「え?」
「初めて会った時とな」
「覚えてるん?」
「忘れへんやろ」
体中傷だらけに、制服ボロボロの私。
バイクに跨り、山道に入ろうとする私を止めた英寿くん。
彼は私を助けてくれた。
だから私はずっと英寿くんに付いていく。
「うち英寿くんの舎弟みたいやな」
「そうかも、な」
私を見て英寿くんは笑う。
私も英寿くんを見て笑った。
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