白虎連合Ⅱ







大きな水しぶきの音と共に、私の体は海水の中。

余りの驚きに一瞬もがいて、直ぐに海水から顔を出した。



寒い!!!

冷たい!!!






「殺す気か!!!」


「ははっ、ここ夏は海水浴んとこやから大丈夫」


「今は真冬や!!!」






何が面白いのか、英寿くんは爆笑しながら私を見て。

そんな私は逆に英寿くんに飛びかかって、







「ちょっ…ー!!!」







ぐらついた英寿くんと共に再び海の中へ。







「げほっ…!!!なにすんねん!!!」


「大丈夫、ここ夏は海水浴らしいから」


「……………」






してやったり、と私はニッコリ笑う。

けど英寿くんは更に妖しい笑みを浮かべて。



私の体を持ち上げ、再び海に投げ入れた。









「ぎゃっ…―!!!」









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