白虎連合Ⅱ






結局雄大くんが一応着替えを持っていたので、着替えさせてもらった。

髪はなかなか渇かなくて有り得ないくらい寒いけど、今が楽しくて仕方ない。





この時は"ghost"の事も、嫌な事を忘れていた。








「ゆい、これ飲みーっ」


「ありがとう…でも手震えて開かへん」


「俺が開けましょ!!!」






紫織から貰ったホットココアを龍に開けてもらい、口を付ける。

タバコとは違う白い息が空へと消えて。



お父さん達元気かな、とふと思ったり。







「そろそろ帰ろけー」


「はーい」








雄大くんの声に立ち上がり、紫織と手をつないで車まで歩く。

紫織の手は凄く暖かくて。



まずうちの手が冷たすぎるねんな。










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