白虎連合Ⅱ
「さーむーい…」
帰り道。
隣に座る龍に包まれながら暖をとる。
体温高い龍は、こういう時本当に助かるわ。
「お、段々温かくなりましたねっ」
「いつか英寿くん海に沈めてやる」
「俺かて寒いし」
「自業自得や」
助手席に座る英寿くんは暖房を独り占め。
雄大くんは鼻歌を歌いながら運転していて、紫織と蓮は楽しくお喋り。
私は龍のお陰で体温取り戻したけどね。
「あーあ、後五日で一年終わりやな」
「まぁな」
「英寿くんと雄大くんって、春なったら卒業するん?」
「ん?せーへん」
「はい?!」
学校に全然行ってないのは知ってたけど。
まさか留年なんて。
「ま、俺等はわざと留年やけど」
しかもわざと!!!
彼等はよくわかりません。
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