白虎連合Ⅱ







「さーむーい…」






帰り道。



隣に座る龍に包まれながら暖をとる。

体温高い龍は、こういう時本当に助かるわ。






「お、段々温かくなりましたねっ」


「いつか英寿くん海に沈めてやる」


「俺かて寒いし」


「自業自得や」






助手席に座る英寿くんは暖房を独り占め。

雄大くんは鼻歌を歌いながら運転していて、紫織と蓮は楽しくお喋り。



私は龍のお陰で体温取り戻したけどね。







「あーあ、後五日で一年終わりやな」


「まぁな」


「英寿くんと雄大くんって、春なったら卒業するん?」


「ん?せーへん」


「はい?!」






学校に全然行ってないのは知ってたけど。

まさか留年なんて。







「ま、俺等はわざと留年やけど」







しかもわざと!!!


彼等はよくわかりません。









.
< 39 / 253 >

この作品をシェア

pagetop