白虎連合Ⅱ
「あっ、この生地可愛いっ!!!」
「うん…」
「後はこのファーと合わせて…いいかも!!!」
「あの、紫織さん」
「ん?」
「何してんのかな?」
街に着いて、直ぐに私達は洋裁店へ。
そして紫織は色々な布を持って私に照らし合わせる。
合わせては辞めて、合わせて辞めて、の繰り返し。
店の中は人でいっぱい。
今日は祝日だから仕方ないけどね。
まぁ祝日に終業式っていう、うちの学校もどうかと思うけど。
、じゃなくて!!!
「何してんのって、サンタ服造るに決まってるやん」
「えっ、決まってんの?」
「そうそう」
いつもはテンションが高い紫織も、この時だけは真剣で。
これ以上何も言えない私はため息をついた。
「じゃあ会計してくるなーっ」
「あ、はい」
大量に買った紫織はとても楽しそう。
ま、その顔見れただけいっか。
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