白虎連合Ⅱ






「龍!!!」






ステッカーを握り締め、急いで龍の元まで走る。

動かない龍の体を起こして、何度も揺さぶって。



けど、目を開けない。







「あんた!!!救急車!!!」


「お、俺?」


「早くして!!!」







私達を見ていた一人の男を指名し、電話をかけるまで必死に叫ぶ。

かけたのを確認すると、龍の体を抱き締めた。








龍、耐えて。

直ぐに救急車くるから。




ごめん、ごめん。






ごめんなさい。
















「龍…―」










救急車の音を聞いた途端、視界が暗くなった。









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