白虎連合Ⅱ
「龍は本間に大丈夫やから、お前は安静にしとけ」
「うん…」
ポンポンと頭を叩かれ、布団に潜り込む。
英寿くんの表情的には大丈夫そうやけど、本当はいてもたってもいられない。
でも、龍が守ってくれた私がまた倒れてしまっては駄目。
少しの、辛抱か…。
「熱もだいぶ下がったし、後は様子見だけやから」
「…うん」
「何があったかは後で聞く、ほな俺行くから」
「わかった」
ガラッと扉が開いて英寿くんは部屋から出て行く。
それを見送ると、天井に視線を変えた。
「寿…」
手を出さないって言ったのに。
約束したのに。
約束を破られた。
スエットのズボンに入っている"ghost"のステッカー。
それが何よりも、証拠。
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