白虎連合Ⅱ
時間は流れ、いつの間にか空は真っ暗。
まだ雨も降っていて天気は悪いけど。
もう、いいかな?
「……………」
上半身を起こして、ベッドから降りる。
カラカラカラ、と点滴を持ったまま扉に手を掛けて病院を後にした。
うん、全然しんどくない。
改めて病院の凄さに感心しつつ、一つ一つ部屋を見て回る。
そしてある一つの病院の前で立ち止まり、扉を開けた。
「ー…龍」
部屋の中では規則正しい電子音。
頭には包帯が巻かれていて、痛々しい。
ベッドの隣にあるパイプ椅子に腰掛けて、龍の手を握った。
「龍」
名前を呼んでも反応がない。
いつもはキャンキャン吠えているくせに。
今はまるで人形みたい。
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