白虎連合Ⅱ
無機質な電子音。
私が鼻水をすする音。
そして、
「…龍?」
聞こえるか聞こえないか、瀬戸際の声。
でも、聞こえた。
龍の声が、
「龍!!!」
「ん?あぁ…おはようっす」
「おはようちゃうわ!!!」
英寿くんから離れて、龍の顔を見る。
まるで寝ぼけたような表情に、虚ろな瞳。
更には欠伸までして。
「うちの事わかる?!」
「はい?ゆいさんっしょ?」
「この人は?!」
「英寿さん」
「龍の肩書きは?!」
「…白虎連合幹部候補」
とりあえず記憶は無くなっていないみたい。
安心の意味で溜め息を零し、ベッドにうなだれた。
ナースコールっと。
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