白虎連合Ⅱ
けど話は終わらない。
ある意味、ここからが本番。
「うちな、実は"ghost"の総長と約束しててん」
「あ?」
「これから白虎に手を出すなって、そしたら向こうも"ghost"に手を出すなって」
「なんで、いつの間に?」
「勝手な事をしたんは反省してる、けどそれで解決したはずやってんけど…」
"ghost"は手を出した。
「お前なんで"ghost"と知り合いやねん!!!」
「……………」
「ちゃんと話せや!!!」
雄大くんに胸倉を掴まれて、無理矢理顔を上げさせられる。
そりゃそうだ、"ghost"と白虎は敵同士。
それなのに私と総長は知り合い。
可笑しな話。
「雄大、落ち着け」
「英寿…」
「ゆい、お前もちゃんと説明しろ」
英寿くんの言葉に、ギュッと握り拳を作る。
そして、意を決して再び顔を上げた。
「"ghost"総長は、うちの双子の兄やから」
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