白虎連合Ⅱ
交差する意見
雨は止み、街中は人々で賑わっている。
正月が近いだからだろうか、いつも以上に活気で溢れていた。
その街中で人を掻き分けながら私は歩いていく。
無表情に、明るい髪。
黒の特攻服と腰刺した木刀。
「白虎華風や…」
「でも一人やで?」
すれ違う人々は、青い顔で私を見てくる。
けどそんなこと私には関係なくて。
…やっぱり街にはおらんな。
「……………」
と、なれば学校のみ。
恐らく寿達の高校も冬休みに入っていると思う。
けど、アイツ等はそんなの関係ないはず。
絶対にいる、あの教室に。
なんとなく分かる。
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