白虎連合Ⅱ






英寿くんの言葉に、緊迫した雰囲気が部屋中に漂う。



なんとなく、なんとなくだけど。

そんな気がしてた。







「朱雀の集会場所は街の外れ、他のチームは知らんとこや」


「それに昨日の事も怪しすぎる、まるでゆい達があそこの道を使っているのを知ってるみたいやし」


「え?!ほな…!!!」


「友好関係の青龍、玄武が怪しいな」







正直、友好関係というけれどそんなに仲がいいわけでない。

白虎がバックとして動いているだけ。



今の所怪しいのは、その二つ。







「とりあえず龍、下の連中に伝えてこい」


「わかりました!!!」


「これからその青龍と玄武の行動に注意しろ、分かったな」


「うん」


「以上」







そう言うと、英寿くんはタバコに火をつける。

私も同じようにタバコを吸って。






裏切り者、か。









.
< 74 / 253 >

この作品をシェア

pagetop