白虎連合Ⅱ
seasonⅡ
流石に大晦日だけあって、人の量が半端ない。
そんな中、私達白虎軍団は特攻服を靡かせて。
本当は私服で来たかったんやけどね。
「ゆいさんっ、金魚すくいしません?」
「しません」
「ほな焼きそば食べましょか!!!」
「怖がってはるからやめなさい」
出店のお兄さん達は私達を見て、明らかに怖がっている。
とりあえず龍の二の腕を掴み、皆から離れないように歩き出した。
後数十分で一年が終わる。
長かった一年が。
「御縁があるように五円やで?」
「わかってる」
赤の特攻服の雄大くんに、白の特攻服の英寿くん。
二人に挟まれて、大きな賽銭箱に五円を放り込んだ。
パンパンと手を叩き、目を瞑る。
私の願い事、それは。
「皆と一緒にいられますように」
「おい、口に出してんぞ」
「………………」
すみませんね。
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